命の大切さ

命の大切さ

私たちは、一人ひとり、かけがえのない命を持っています。

命は、物のように取り替えることができません。一度失われた命は、元に戻すことができません。そして、同じ人間がもう一度生まれてくることもありません。どの人にも、その人だけの人生があります。

だから、すべての命は大切にされなければなりません。

目次

命の価値に違いはありません

人には、それぞれ違いがあります。

年齢、性別、国籍、民族、障がいの有無、考え方、家族構成、仕事、経済状況など、私たちは一人ひとり異なっています。しかし、その違いによって、命の価値に差がつくわけではありません。

勉強や仕事ができる人だけが大切なのではありません。健康な人だけが大切なのでもありません。社会の役に立つかどうかによって、命の価値が決まるものでもありません。

赤ちゃんも、高齢者も、病気の人も、障がいのある人も、すべての人が同じように大切な存在です。

人の命は、誰かに評価されて初めて価値を持つのではありません。人は生きていることそのものによって、大切にされる存在なのです。

命を大切にするとは

命を大切にするというと、「人を殺してはいけない」「自分の命を粗末にしてはいけない」ということを思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それはとても大切なことです。しかし、命を大切にすることは、ただ命を奪わないことだけではありません。

安心して暮らせること。食事をとれること。病気やけがをしたときに治療を受けられること。学ぶことができること。休むことができること。自分の意見を言えること。自分らしく生きられること。

こうした一つひとつも、命を大切にすることにつながっています。

人が生きていても、暴力や差別を受け、自由を奪われ、苦しみ続けているなら、その命が十分に大切にされているとは言えません。

命を大切にするということは、誰もが人間らしく、尊厳を持って生きられる社会をつくることでもあります。

自分の命も、ほかの人の命も

命の大切さを考えるとき、まず自分の命を大切にすることが必要です。

つらいときに休むこと。苦しいときに助けを求めること。病気のときに治療を受けること。自分を傷つける言葉や行為から離れること。これらは、わがままではありません。自分の命を守るために必要なことです。

同時に、ほかの人の命も、自分と同じように大切です。

自分とは考え方が違う人や、知らない人の命も、大切さは変わりません。嫌いな人や対立している人であっても、その命や人間としての尊厳を傷つけてよいことにはなりません。

自分の命を大切にすることと、ほかの人の命を大切にすることは、どちらか一方ではありません。両方を大切にすることが必要です。

命は、多くの人とのつながりの中にあります

私たちは、一人だけで生きているわけではありません。

家族、友人、学校や職場の仲間、地域の人など、多くの人と関わりながら暮らしています。自分では気づいていなくても、一人の存在が、誰かの喜びや支えになっていることがあります。

一人の命が失われると、その人の人生だけでなく、その人を大切に思う多くの人の暮らしも変わります。

しかし、命が大切なのは、誰かに愛されているからだけではありません。身近に頼れる人がいない人も、人とのつながりを感じられない人も、同じように大切です。

人とのつながりは命の大切さを実感させてくれますが、命の価値そのものは、周囲の人の数によって決まるものではありません。

命を脅かすものは、戦争だけではありません

戦争は、多くの人の命を奪います。兵士だけでなく、子どもや高齢者など、戦闘に参加していない人々も犠牲になります。

しかし、命を脅かすものは戦争だけではありません。

いじめ、虐待、差別、貧困、過重労働、病気、飢え、災害、犯罪、環境破壊など、私たちの日常の中にも、人の命や尊厳を傷つける問題があります。

平和とは、戦争が起きていない状態だけを指すのではありません。

誰もが安心して生きられること。困ったときに助けを受けられること。暴力や差別におびえずに暮らせること。自分の人生を自分で選べること。

そうした社会をつくることも、平和をつくることです。

命を大切にする社会へ

命の大切さは、ただ「命は大切です」と唱えるだけでは守れません。

いじめられている人がいたら見過ごさない。困っている人が助けを求めやすくする。病気や障がいがあっても安心して暮らせる制度を整える。貧困によって学ぶ機会や治療を受ける機会が奪われないようにする。暴力や戦争を防ぐために、対話を重ねる。

こうした具体的な行動や仕組みによって、命は守られます。

命を大切にする社会とは、強い人だけが生き残る社会ではありません。弱ったときや困ったときに、誰かの力を借りながら生きていける社会です。

おわりに

命がなぜ大切なのかという問いには、一つだけの答えがあるわけではありません。

一度失われると戻らないから。誰もが自分だけの人生を持っているから。人は互いにつながって生きているから。すべての人に人間らしく生きる権利があるから。

さまざまな考え方があります。

大切なのは、「命は大切」という言葉で考えることを終わらせないことです。

自分の命は大切にされているだろうか。身近な人の命や尊厳を大切にできているだろうか。社会の中で、見過ごされている命はないだろうか。

命の大切さについて考えることは、私たちがどのような社会で生きたいのかを考えることでもあります。

子どもたちに向けて

子どもたちに向けて、「命は大切です」と教えるだけでなく、「なぜ大切なのか」を子ども自身が考えられる問いかけをしたいですね。

命の大切さ

みなさんは、「命は大切です」という言葉を聞いたことがありますか。

では、どうして命は大切なのでしょうか。

少し考えてみてください。

命は一つしかありません

私たちの命は、一人に一つしかありません。

ゲームのように、やり直すことはできません。

けがをしたら治ることもありますが、一度なくなった命は戻ってきません。

だから、自分の命も、ほかの人の命も、大切にしなければなりません。

一人ひとりが特別な存在です

世界にはたくさんの人がいます。

でも、みなさんとまったく同じ人は一人もいません。

好きなこと、苦手なこと、夢、性格、家族。

みんな違います。

だから、一人ひとりがかけがえのない存在なのです。

命を大切にするって、どういうこと?

命を大切にするというのは、「人を傷つけない」ということだけではありません。

友だちが困っていたら声をかけること。

「ありがとう」と言うこと。

いじめをしないこと。

困っている人を助けること。

自分がつらいときには「助けて」と言うこと。

こうしたことも、命を大切にすることにつながります。

自分の命も大切です

みなさんは、友だちのことは大切にしたいと思うでしょう。

でも、自分のことも同じように大切にしてください。

悲しいとき。

苦しいとき。

一人で悩まないでください。

家族や先生、信頼できる大人に相談することも、自分の命を大切にすることです。

戦争と命

戦争では、多くの命が失われます。

兵士だけではありません。

子どもや赤ちゃん、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんも、戦争に巻き込まれます。

だから、戦争は二度と起こしてはいけないと多くの人が願っています。

平和について学ぶことは、命の大切さを学ぶことでもあります。

今日からできること

命を大切にするために、今日からできることがあります。

  • 「ありがとう」と伝える。
  • 友だちを仲間はずれにしない。
  • 悪口を書いたり言ったりしない。
  • 困っている人がいたら声をかける。
  • 自分が困ったら、一人で抱え込まない。

小さな優しさが、誰かの心を助けることがあります。

考えてみよう

みなさんに質問です。

  • あなたにとって「命を大切にする」とは、どんなことですか。
  • あなたは、誰かの命や気持ちを大切にできていますか。
  • 今日からできることは何でしょうか。

答えは一つではありません。

ぜひ、自分なりの答えを考えてみてください。

もし世界中の人が、自分の命と同じように、ほかの人の命も大切にできたら、どんな社会になるでしょうか。

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