沖縄における平和教育は、沖縄戦の悲惨な体験を原点として出発しました。沖縄戦を経験した人々もわずかとなり、近い将来に沖縄戦を経験した人はいなくなります。戦争を知らない世代の社会が間近です。
戦争の真実と悲惨さを語り継ぎ、子どもたちが平和の尊さを知り、「戦争」というものを否定する自らの意志をもつことが大切です。
そのために平和教育が重要だと沖教組那覇支部は考えます。それは単に「戦争反対」と題目のように唱えるためのものではなく、「主権は国民にある」ということを学ぶ主権者教育です。未来をよりよい平和なものにするために真実を追求していく姿勢を育てる教育です。
子どもたちに「思想」を押し付けるのではなく、自らの力で「人間の生き方」を考える力を学び取っていってほしい、沖教組那覇支部はそう考えます。
そのために、平和教育に資する資料や実践の記録をこのサイトに記録したいと思います。随時追加していく予定です。
沖教組那覇支部は、1978年に「沖縄戦と平和教育」という本を出版しています。その内容を引き継ぎながらさらに発展させる内容となるよう努力します。
2022年9月9日 沖教組那覇支部
改正前の教育基本法前文
残念ながら、第一次安倍政権の際に、教育基本法は改正され、国民の教育を受ける権利を侵害して「国家の教育権」を押し付けるような内容が目立つものとなりました。沖教組那覇支部は改正前の教育基本法に依拠して、平和教育を進めています。